トルコへの投資と聞くと、治安リスクを心配するFX(外国為替証拠金取引)トレーダーも少なくない。高金利通貨であるためトルコリラ円相場で買いポジションを持てばスワップ金利収入が得られるが、反面、通貨下落リスクもあるため、投資を躊躇しているトレーダーもいるだろう。はたして、今のトルコリラ相場とどう向き合うべきなのか? カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんは、以下のように考察する。
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本日はトルコについてお伝えします。トルコの現状と、そしてトルコリラ円相場が今度どのように推移すると私が見ているのか、ということをお伝えします。
まず身近なところで言えば、各旅行会社がトルコツアーを打ち出し、新聞広告などを出している様子を、以前にも増して見かけるようになりました。もしトルコに行くことが本当に危険であるなら、旅行会社はツアーなど企画しないでしょうから、このことからトルコの治安が安定してきている、ということが読み取れると思います。
もちろん、トルコのエルドアン大統領政権に対して「独裁政治になっている」といったネガティブな批判があるのも事実です。しかし、何をしていても批判の声は多かれ少なかれ必ずあるものですから、今の段階でそういった批判を気にする必要は無いものと思われます。
ここ最近、日本でトルコ国債が勢いよく買われています。日本から600億円近い資金がトルコ国債に流れており、日本国内の話に限って言えば、他国の国債に比べてダントツで買われている状態です。