ちなみに以前はブラジルの国債が国内で最も買われていました。特にブラジルでオリンピックとサッカーワールドカップが開催されることがダブルで決まった頃、日本でブラジルの国債買いが活発になりました。金額でいうと、日本から500億円以上の資金が流れていました。しかし、今はその熱が冷めつつあり、トルコの国債に資金が移っている状態です。
実際に、「トルコの国債を買いませんか、という勧誘がたくさんある」という話を、多くのトレーダーからも聞いています。
トルコリラ円相場の推移予測
では、トルコリラ円相場はこれからどのように動くことが想定されるのか。直近のトルコリラ円相場を見ると、大きく上昇することも、大きく下落することも無く、レンジ相場が続いている状況ですが、なぜこのような動きになっているのでしょうか?
1つ考えられる理由は米ドルの影響です。トルコリラは米ドルのレートに引きずられる傾向がありますので、直近の米ドル売り傾向の影響を受けて、上値が重い状態にあることが考えられます。
ただ、そうは言ってもドル円相場が7月11日の高値である1ドル=114.51円から8月4日現在安値109.83円まで 約5円弱下落しているその間、トルコリラ円相場は1円幅未満しか下落していません。
この動きから、トルコリラ円相場の底堅さが感じられますし、「トルコリラ円相場がガラガラ下落することは今の時点では考えづらい」と思われます。現時点でまだ史上最安値の水準からそう離れていませんので、この価格からバタバタと売りポジションを持つ人も少ないだろう、という見方もできます。