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自転車が趣味の30代男性 結果的に大散財する羽目になった理由

「会社は自転車通勤OKですが、自転車通勤はしていません。仕事の後はお酒を飲みたいですから。自転車に乗るのは週末だけです。私は読書が好きなので、ネットで古本屋を探して、自転車で古本屋を回っています。多摩方面に、古い雑誌が充実した古本屋チェーンがあって、そこをせっせと回っています。そして帰りにはスーパー銭湯に寄るのがお決まりのコースです」

 独身だからこそ可能にも思えるこの自転車生活。どの程度お金がかかるものなのか?

「初期投資が自転車に加えてヘルメット、ヘッドライト、テールライト、ベル、ペダル、空気入れ、チェーンロック、専用の靴などで25万円。実際に乗るようになってから買ったのが手袋、股擦れしないパンツ、速乾性の下着、飲み物用ボトル、スピードや走行距離が分かるサイクルコンピューターなどで、これらが合計5万円。タイヤ交換は半年~1年に1回で3000円ぐらいです」

 つまりこれまで35万円程度かかっているが、ランニングコストはタイヤだけ。乗り始めて10年間でこの額なら、まったく贅沢な趣味ではないが、別のことで大散財する羽目になったという。

「テニスやフットサルではまったく痩せなかったんですが、自転車は痩せました(笑い)。私は一時体重が100kgを超していたのですが、80kg台前半まで痩せたので、フォーマルからカジュアル、下着まで、洋服はほとんど買い替えました。これには数十万円かかったと思います」

 そう語るHさんだが、会社の健康診断の値は飛躍的に改善したのだそう。今年の夏休みには、自転車を分解して運んで現地で組み立てる「輪行」にも挑戦し、北海道を走る計画を練っているそうだ。

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