さらに、現行の枠組みでは、チップの購入については、外国人はクレジットカードも使用できるが、日本人利用客は現金しか使えないとのこと。また、場内にATMも設置しないという。
「たとえば、パチンコは現金しか使えませんが、それがギャンブル依存症対策になっているかといわれると、必ずしもそうではない。ギャンブルに依存する人は、いろいろな方法を駆使して現金を作ってきます。それこそ、カジノの周辺に消費者金融が多くできるだけなのではないでしょうか」
反社会勢力締め出しに必要なことは?
カジノ解禁において、ギャンブル依存症とならんで、もうひとつ問題となっているのが、反社会勢力とのつながりだ。
「カジノはマネーロンダリングに使われる可能性もあるため、運営者と反社会勢力がつながることを絶対に阻止しなくてはなりません。そのため、カジノ事業は免許制にし、審査はかなり厳しいものとする必要があるでしょう」
ただ、そこで日本人利用客が現金しか使えないとなると、反社会勢力に“つけ入る隙”を与えることとなりかねないという。どういうことか。