問題は、「再エネ発電賦課金」が年々上がっていくことだ。その背景には、今後も買い取りコストが膨らんでいくことが挙げられる。
「初年度の(事業用)太陽光発電の買い取り価格は1kW時あたり40円でしたが、その後、買い取り価格の引き下げが続き、今年度は21円となっています。しかし、すでに国から認定を受けた人は、当初の価格で買い取ってもらうことが約束されています。つまり、今から太陽光発電を始める人は21円でしか買い取ってももらえない反面、初期に太陽光発電を始めた人は40円で20年買い取ってもらうことが約束されているのです」
また、政府の「長期エネルギー需給見通し」では、総発電量に占める再生エネルギー比率をさらに高める目標を掲げており、再生エネルギーの買い取り費用はさらに膨らむ見通しだ。