他にも節電できる電化製品は少なくない。
「家に帰ったらなんとなくテレビをつける人も多いと思いますが、テレビを消すことで、テレビ自体の消費電力を抑えることができるだけでなく、本体から出る熱も抑えてくれます。また、温水洗浄便座の温度調節機能は、夏場は切ってしまってもいいでしょう。ヒヤッとして気になる人は100円ショップで売っている貼る便座シートの活用を」(丸山さん)
こうした家庭の中で工夫できる節電がある一方で、電力自由化が始まって以降、各社が豊富に出している電力プランの中からお得なプランを選ぶこともできるようになった。とはいえ、意外と安くならないこともあるので、注意が必要だ。
「夜間の電気代が安くなる料金プランがありますが、そもそも夜間は、涼しくするのに昼間ほどエネルギーをあまり必要としません。一方、昼間の暑いときに部屋を冷やそうとしても、その時間帯が割高だと余計に電気代が高くなることがあります。プランの見直しより、電力事業者を変えることを検討したほうががお得になるかもしれません。
たとえば、旅行代理店のH.I.S.では、既存電力会社の料金から5%引きにするというシンプルな料金プランがあります。また、エネオスのプランは4人家族(1か月の平均電力使用量が400kWhを想定)で年間約1万210円お得になるうえ、ガソリン・軽油・灯油が割引になるという特典もあります。それぞれの特徴を見て、自分にあった電力事業者を選んでみましょう」(丸山さん)
無理して暑い部屋で我慢するのではなく、ちょっと工夫をすれば電気代を安くすることは可能。少しずつ節約をして、快適な夏を過ごそう。