そして最も大事なのは「出口戦略」だという。藤井氏が続ける。
「失敗するイナゴ投資家で最も多いケースが、利食いし損ねて損切りすることです。たとえば1000円で買って株価が大幅高したのに、欲をかいてもっと上を狙っているうちに下がってきた場合、たとえ1010円でも利食いすべきだと思います。それもできないようならイナゴタワーにはむやみに近づかないことです」
短期でハイリターンを狙う以上、求められるのは「まだ上がるはず」といった思い込みではなく、事態の急変を察知できる「反射神経」と行動に移せる「対応力」に尽きるということか。