日経平均にとっては追い風か
では日経平均株価はどのような影響を受けることが想定されるでしょうか? 結論から言えば、アメリカ株とは異なり、上昇する可能性が高いのではないか、と私は見ています。
先にお伝えしたように、バランスシート縮小はドル買い要因になりますので、ドル円相場が円安ドル高に動くことによって日経平均株価が上昇するシナリオが描けるわけです。
ただし、一気に急上昇するのではなく、NYダウの調整安と円安ドル高が進む狭間で、日経平均株価は緩やかに上昇するのではないかと私は見ています。
話をまとめると、バランスシート縮小が開始されれば、NYダウは調整安に入り、日経平均株価は緩やかに上昇する可能性が高い、と私は考えています。もちろん、相場は必ずしも理論通りに動きませんので、私はこういった考えを頭の片隅に置きながら、テクニカル分析をメインにトレードを行い、利益を獲得しています。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も配信中(http://yukikov.jp/)。