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「免許離れ」する若者、バブル世代からの“免ハラ”被害も

大きな買い物はネットで買って配達してもらえば十分

 免許取得にかかる費用は、都内の某教習所の場合、AT限定で27万円程度。さらに、仮免・卒検の技能試験に落ちると1回5000円程度が加算される。

 また免許取得後、新車でマイカーを所有するとなると、毎月駐車場代、保険代、車のローン代、ガソリン代がかかるうえ、自動車税(年単位)、車検代(新車は3年後、以降2年おき)が別途のしかかることになる。都内であればとりわけ駐車場代(2万~3万円)の比重が重く、なんだかんだと毎月5万円前後はくだらない。

「確かに車は地方で “足”として機能しているでしょう。それは僕も地方に住んでいた祖父や父の話からわかります。でも、都心部では家賃だけでも高く、移動するにしても渋滞や駐車場のことを考えると憂鬱。ちょっと離れたところに住んで車をもつ、という選択肢もありますが、仕事をしていることを考えると、平日は100%車に乗らず、休みの日にも乗るかどうか微妙。往復の通勤時間と車を使う頻度を考えたら、都心部に住んで車を持たない、という方を選びました。

 大きな買い物はネットで買って配達してもらいますし、高額な維持費を払ってまで、車のメリットを感じられないんです。旅行先で車に乗る必要があれば、タクシーを貸し切りにすればいいですし」

「それでも男か?」と免許ハラスメントの被害も

 そんなコスパ重視、堅実志向のAさんだが、「免許を持っていない」というだけで、露骨に怪訝な顔をされたり、嫌がらせのような“被害”にあう場面もあるというのだ。

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