カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

トルコリラ円相場の見通し 移動平均線3本収縮が意味することは

 ただし、もちろんトルコリラ円相場が1トルコリラ=29.05円を割って下落する可能性を完全に否定することはできません。例えば今後相場が下落し始めた局面で、自動ロスカットによる大量の売り決済が入り、一気に下落するようなことも考えられます。

 トルコリラは高金利通貨で、しかもまだ歴史的最安値の水準にありますから、大量の買いポジションを保有されているトレーダーも少なくないと思います。そして1円下落しただけでも自動ロスカットに引っかかってしまうようなトレーダーもいるようなので、その点は注意しておくべきでしょう。

 8月の上旬に、某FX株式会社がトルコリラ円の必要証拠金額を引き上げました。大量に買いポジションを持っているトレーダーが多いため、現状のままだと少々の下落でも大量の自動ロスカットが入りかねない、ということでの対応策だと思います。

トルコリラ円は当面レンジ相場継続か

 では、大幅に下落する可能性が低いとしたら、上昇の可能性が高いと言えるでしょうか。私としては、まだそのように考えていません。直近は、大幅下落もしなければ、大幅上昇もしないレンジ相場が続く可能性を考えています。

 トルコリラ円相場の週足チャートで移動平均線を見ると、長期線が一番上にありますが、短期線、中期線、長期線の3本が収縮してきていますので、このことからレンジ相場が続く可能性があると考えられます。まだエネルギーを溜め込む期間が続くことが想定されますね。

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