〈65歳までは「完全現役」、70歳までは「ほぼ現役」、65歳~74歳までは、「シルバー世代」として、本人が希望する限りフルに働ける環境を国・地方・産業界挙げて整備し、「支え手」に回っていただける社会の構築を目指す〉
年金の繰り下げ受給の年齢を「71歳以上」にすることも提言に盛り込んだ。これは年金の受給開始年齢を65歳以上に遅らせることで、受給額の割り増しを受けることができる制度で、現在は70歳までの繰り下げしか認められていない。
自民党が高齢者年齢の見直しと年金繰り下げ年齢アップをセットで提言しているのは、現役世代の「安心」確保という名目で、高齢者に74歳までは年金をもらう側ではなく、受給を我慢して働かせ、年金保険料を払う「支え手」になることを求めていることがわかる。
※週刊ポスト2017年9月1日号