日本を代表する225銘柄で構成される日経平均株価は2万円付近で膠着後、ここにきてやや弱含み、東証1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)も1600ポイント前後で膠着するなか、これまでどちらかと言うと地味な存在だった「東証2部」の株価の動きが注目を集めている。
東証2部全体の値動きを示す「東証2部指数」は今年2月、リーマン・ショック前の2006年につけた最高値を約11年ぶりに更新。その後いったん調整しつつも、ほぼ右肩上がりの上昇を続け、7月には連日のように最高値を塗り替え、8月9日には6539.68ポイントの過去最高値を記録。それ以降も高値圏で推移している。
日経平均やTOPIXがバブル期の1989年につけた史上最高値に遠く及ばない一方、東証2部は1969年の算出開始以来、最も高値圏となっており、かつてないほどの活況に沸いているのだ。
東証2部といえば、経営危機に陥って台湾の鴻海精密工業傘下となったシャープに続き、8月1日には経営再建中の東芝が東証1部から降格したことでも話題となっている。カブ知恵代表・藤井英敏氏はこう語る。