実物を叩かなくてもドラムはうまくなれる？
人間誰しも息抜きは必ず必要。しかしゴルフ、カメラ、車、スキーといった趣味は、どれもお金がかかるものばかりだ。何とかお金をかけずに余暇を楽しく過ごす方法はないものだろうか。30代の男性Sさんの趣味は「ドラム」だ。プロのミュージシャンの派手なドラムセットを思い浮かべると、ドラムという趣味はさもお金がかかるものかと思いきや、Sさんは非常に安価でドラムを楽しんでいるという。
Sさんがドラムを始めたのは、大学に合格してサークルを探していた時のこと。海外のロック、中でも「ヘビーメタル」と呼ばれるジャンルの音楽が大好きだったSさんは、バンドサークルの新人歓迎ライブに足を運んで、「自分も演奏する側に回りたい」と、サークル加入を決意。それまで楽器経験がなく、歌にもまるで自信がなかったSさんは、「ドラムなら今からでも大丈夫」という先輩の言葉を信じ、ドラムを選んだ。
ただ、Sさんには大きな心配事があった。Sさんの実家は一軒家だが、自分の部屋の広さはわずか6畳。そこにベッド、机、本棚、テレビなどがあり、スペース的にも騒音のことを考えても自宅で練習はできそうにない。ところが先輩のアドバイスは驚くべきものだった。Sさんはいう。
