総務省の「家計調査」2016年版によれば、働いている単身者の平均実月収は30万8892円(集計数218、平均年齢42.1歳)。支出のなかでは「食料」が4万3845円。そのうち、弁当やサラダ、餃子などの「調理食品」が7486円、「外食」が1万7453円を占める。
2007年の同調査結果(集計数254、平均年齢39.5歳)では、実月収33万7470円で、「食料」費は4万3595円。「調理食品」は6500円、「外食」1万9627円。10年間でトータルの食費はあまり変わっていないが、「外食」は減り、「調理食品」が割合を増やしているのがわかる。
都内に住む女性会社員Aさん(36歳・独身)は、「調理食品」を活用する一人だ。給料はここ何年もほとんど変わっていないとしたうえで、「節約するためにはまず自炊、といわれがちですが、私は2年ほど前から自炊をするのは辞めました」とキッパリ。弁当はもちろん、パックご飯やレトルト、デパ地下で売られている惣菜などを買って、日々を過ごしているのだという。