「自炊が節約につながるかどうかは、人によると思います。私の場合、外で飲食する機会も多く、買ってきた食材やせっかく作り置きしたおかずもムダにしてしまいがち。自炊のほうが栄養バランスがとれるとかいいますが、むしろ買ってきた食材を食べきろうとするあまり、かえって偏る。
“作ったからには食べなくちゃ”という強迫観念もイヤだし、正直、自炊をしていた頃のほうが太っていました。少しずつ惣菜を買ってきたり、レトルトなどを活用したほうが、その日食べたいものを食べられるし、食べる品目はずっと多くなります。
買い物をする時も、例えばきゅうりが1本30円、5本100円となっていたら、ついつい5本を買ってしまいたくなるんです。半額になっている見切り野菜なんかも買いたくなる。でも、たいがい食べきれず、腐らせてしまう。だからそういうのは、そもそも手を出さないことにしています。30円で1本だけきゅうりを買えばいいのに、それだとなんだか悔しくなって、1本すら買いたくなくなるんですよね……」(Aさん、以下同)
Aさんの食生活は、以下のようなものだ。
(朝)基本的に食べない。通勤途中、スターバックスかタリーズの「本日のコーヒー」トールサイズを購入するのが日課。
「会社のコーヒーサーバーや、コンビニコーヒーだと、薄くて満足できず、結果的に何杯も飲んでしまう。スタバやタリーズは味が濃いので、一杯で満足でき、カフェイン摂取という意味ではコスパがいいんです」
(昼)社員食堂は外食に比べて多少安いが、昼休みは外の空気を吸って気分転換したいため、雨など天候が悪くない限り外出。オプションで小鉢をつけられる定食屋がお気に入り。
(夜)飲み会などがない日は、デパ地下やスーパーに立ち寄り、その日食べるものを購入。豆腐、ツナ缶、卵は常備している。