もちろん9月は中間決算ということで決算対策の売り決済が入ってくる可能性もありますが、本決算ではないので全てのポジションを決済してしまうということは無いかと思います。ですからそこまで神経質に意識しなくても良いと思われます。企業としては配当金を受け取ってから決済したとしても決算に間に合いますしね。
しかし、ここまでの話を聞いてもやっぱり「そうは言っても今年は“7のつく年”だから、アノマリー通り暴落もあり得るのでは?」と思われて、配当金狙いの買いポジションを持つことを不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、過去にブラックマンデー(1987年)やサブプライム・ショック(2007年)が起こった年と同様、今年は“7のつく年”で、アノマリー通りに暴落する可能性もあります。日経平均株価が1000円くらいストーンと下落する可能性もあります。ただ、大抵そういった暴落が起こる時は、瞬間的に下落した後、相場は元に戻るケースも多い。東日本大震災の時も昨年の大統領選の時も、長い下ヒゲになって元の価格に戻っていますので私はそれほど心配していません。むしろ暴落した時こそ、買いのチャンスがあると考えています。
フィボナッチの法則に沿って動く日経平均株価
ではいつどのタイミングで買いエントリーするのがよいのでしょうか。もちろん、今の段階でそのタイミングについて正確にお伝えすることは不可能です。しかしテクニカル分析をすれば、ヒントが見えてきます。
ということで、ここからは日経平均株価におけるフィボナッチリトレースメント(以下フィボナッチ)について解説します。フィボナッチは、黄金比に基づき相場の押し目価格、戻し目価格を算出するテクニカルツールですが、現在の日経平均株価はフィボナッチの法則に沿って動いているように見えます。