「そもそもビットコインには中央銀行のような管理者がいない以上、業者間で対立する今回の分裂騒動のようなシステム的なリスクは常にあります。ただ、日銀やECB(欧州中央銀行)の金融緩和政策によるカネ余りで世界の金融市場の環境は引き続き良好で、それが2018年までは続く可能性が高い。また、いよいよ機関投資家の資金がビットコイン市場に入り始めているという観測もあります。
さらにいえば、ビットコインで決済できる店舗が世界中で増え、日本では証券会社やFX(外国為替証拠金取引)会社などが取引所事業に参入してくることも予想され、市場参加者の急増も考えられます。そう考えていくと、2018年に80万円くらいまで上昇する可能性は十分にあると思います。もちろん、世界経済や金融市場が失速すれば、その後は下がっていくリスクもあるので注意も必要です」
ここまでほぼ右肩上がりの値動きが続いてきたビットコイン。今後もその傾向は続くのか、注目が集まっている。