むしろ、例えばドル円相場が年末にかけて若干円安方向に動き、それにつられてトルコリラ円相場も1トルコリラ円=32円台乗せ、という状況になってくれば、割と早い段階で33円、34円、35円という具合に円安方向に推移してもおかしくはないでしょう。
1トルコリラ=15円と40円、どちらが先か?
では、長期的に見てトルコリラ円相場はどのように推移することが想定されるでしょうか。様々なトレーダーの意見を聞くと、「長期的には1トルコリラ=15円くらいまで下落するのではないか」と心配されている方も多い模様です。「1トルコリラ=15円に下落するのと、1トルコリラ=40円に上昇するのとどっちが先か?」ということを気にされている方もいるようです。
ただ、私としてはやはり今の段階で1トルコリラ=15円といった水準まで下落する可能性は低いと考えています。仮に下落することがあるとしても、先に上昇する可能性の方が高いのではないでしょうか。もう少し具体的に言うと、「2020年の東京オリンピック開催を目処に、“良い値段”が出るのではないか」と見ています。
オリンピックにまつわるアノマリーとしてオリンピック終了後は相場が軒並み下落する傾向があります。その点は注意が必要ですが、東京オリンピックが開催される頃まではトルコリラ円相場は上昇する可能性が高い、と見ています。
“絶対に”強制ロスカットされない資金管理術とは
ただ、こういったお話をしても「でもやっぱり15円まで下落したらどうするんだ」と心配される方がいますが、その方にお伝えしたいことは1つです。「もしご自身が、15円まで下落する可能性があると思うのなら、15円まで下落しても大丈夫な資金管理をしてください。」ということです。