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高齢者にも “ブラックバイト”横行 長時間労働やノルマ強いる

定年後も働くことを余儀なくされる時代に突入

定年後も働くことを余儀なくされる時代に突入

 2016年8月、国家戦略特区の認定を受け、福岡県北九州市で誕生したのが、全国初のシニア専門ハローワーク「シニア・ハローワーク戸畑」だ。50歳以上を対象に、臨時の仕事ではなく、フルタイムに近い仕事を斡旋する。北九州市産業経済局の大迫道広課長は、「シニア・ハローワークができたことで、50歳以上の相談者は前年比で12%、就職決定は31%増えています」という。

 ただ、あくまで地域を限定した取り組みにとどまっており、定年後の雇用形態はアルバイトやパートなどの非正規が圧倒的に多い。

 非正規雇用の比率は、55~59歳男性では14.3%だが、60歳を境に一気に増える。60~64歳で57.1%、65~69歳で74.7%となる(高齢社会白書、平成28年版)。

 アルバイトやパート選びも、ひとつ間違えれば“地獄”の職場に行き着きかねない。68歳の元メーカー社員は、定年退職後にアルバイトを転々としてきた経験をもとにこう語る。

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