9月は日本企業の多くが中間決算を迎え、株主優待や配当金の権利確定月となる。そうしたことが日本株の値動きにどういった影響を与えるのか。カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、9月の日経平均株価の値動きの見通しと、そこで注意すべき資金管理の重要性について、解説する。
* * *
今回は、9月の日経225相場の傾向について私がどのように考えているのか、お話をさせていただきます。
早速ですが9月の相場傾向について考えるとき、考慮しなければいけない点が2つあります。それは「日本企業の中間決算」と「配当金」です。
まず「中間決算」についてですが、9月は多くの日本企業の中間決算月にあたるため、決算を見越した売買が行われることが想定されます。例えば8月に相場が盛り上がらないことを想定し、企業が新規で売りポジションを持っていたとしたら、9月に買い戻し決済を入れてくるなど、決算対策を見越した大口の売買が行われることが想定されます。
もちろん、3月の本決算とは違い、あくまで中間決算ですから、保有するポジションを全て決算するようなことはないと思われますが、いずれにしても決算対策の売買によって相場が上下動してレンジっぽい動きをすることが想定されます。例年の騰落率を見ても9月はレンジのような動きをする傾向が強いです。