【STEP2】仕事を探す
どう働きたいかによって探し方も変わる。収入より生きがい重視の場合は、地元のシルバー人材センターの会員になるのもいい。
「当会では、全会員に公平に仕事が提供できるよう、原則、就業時間は週20時間を超えないこと、1つの現場の就業時間を制限すること、などのルールがあります。そのため、生きがいや健康維持を目的に入る人が多いですね」(全国シルバー人材センター事業協会・福島孝さん)
一方、「1か所で長く働きキャリアを積みたい」という人は、ハローワークや自治体の就労支援センターを訪れると見つけやすい。
「人脈も鍵になる」とは、働くシニアを取材する杉山由美子さん。
「コネで仕事を紹介してもらえることも多いので、普段から自分をアピールしておくのも手です」
東京都が設置した東京しごとセンターでも、フルタイム就労を希望する人が多く訪れており、昨年度のシニア世代のフルタイムの就業率は約4割にのぼった。
「シニアの場合、清掃、介護、保育や調理の補助、マンション管理、警備の求人が多いです。これらの職種は無料で短期講習を開いており、受講者の約8割が就業しています」(東京しごとセンター・篠田高志さん)