同じ電車といっても、通勤列車と新幹線では、スピードも乗り心地も大違い。新幹線は乗車時間が長いがゆえ、様々な人間模様が展開される。仕事とプライベートで数え切れないほど新幹線を利用してきた40代の男性ライターが、新幹線の中で日常的に繰り広げられる「プチ事件簿」について振り返る。
【ガラガラなのに…】
時には立ち客が出ることもある新幹線ですが、全員座れるのが基本的なスタイル。私は「2人席の窓側」がお気に入りですが、超ガラガラなのに隣に人が座ってきたことが何度かあります。「座らないで下さい」という権利はないし、席を移るのも面倒だし、だけど何か不気味だし……、とても緊張します。
【トイレから戻れない】
数時間電車に乗れば、トイレに行きたくなるのも当然ですが、どちらに向かうとトイレに近いのかは、なかなか分かりません。一旦、前方に向かい、その後、後方に引き返し、戻ってきたと思ったら自分の席を通過し……、お酒を飲んで、席に戻れなくなる人をしばしば見かけます。