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若手女芸人の生活を逼迫させた「義務チョコ」の風習とは

「知り合い全員に渡さなければいけない、という決まりがあったわけではありませんが、時折、渡さないと怒るマネージャーがいました。それを知らずにバレンタインデーをスルーした新人芸人が、後日マネージャーに呼び出され、『何様のつもりやねん!』とこっぴどく怒られていました。その芸人は結婚していて、旦那さんがお金持ちだったので、名誉挽回のためか、そのあと、マネージャーにバカラのグラスをプレゼントしたんです。そうしたら『貧乏人がそんな高いもん買ってくるな!』とさらに怒られていました」(同前)

 それにしても100個を超えるチョコレートを送っていたのでは、それこそ生活が苦しくなってしまいそう。しかしAさんは「1人に対して50円くらいで済むような工夫をしていました」とのこと。方法は、小分けのチョコが1キロ分くらい入った業務用のチョコレートを購入し、1人分ずつ紙袋にラッピングしていくというだけだ。「有名店の紙袋を大量にもらってきて、それに安いチョコを入れ、豪華に見えるようにしている先輩芸人もいました」

 この方法なら、100人分に近いチョコレートを用意したとしても、かかる金額は5000円未満。その中で数人はホワイトデーにお返しをくれたそうで、100人中2人からお返しがあれば“元は取れた”と思い、自らを慰めていたそうだ。

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