私はすぐにフロントに電話をし、部屋の交換を要求しました。フロントのスタッフは注射針をしげしげと見つめた後、「どこにあったんですか?」と尋ね、私が「ソファーの隙間です」と答えると、「そうですか」と、ひと言。特にお詫びのコメントはなく、「ではこちらの部屋をお使い下さい」と、新しい鍵を出してきたので、私は荷物を抱えていそいそと新しい部屋へ移りました。
ベッドに横になると、
「もしあれが覚醒剤だったら、自分は逮捕されてしまうのか?」
「今ごろ、フロントの人間は『注射針を持っている怪しい客がいる』と、警察に連絡しているのではないか」
「2度と治らない病気に感染してしまったのではないか……」
など、あらゆる最悪のケースが頭を駆け巡ります。しかしそのうち眠りについてしまい、翌朝、チェックアウトをすると、私の“事件”は引き継ぎされていないのか、ここでも詫びの言葉はナシ。結果的に私は、警察に拘束されることも、体調が悪化することもなく現在に至っているわけですが、あの宿が私にとって「人生最悪の宿」だったことは疑いの余地はありません。
【関連記事】
・がっつりラーメン月額8600円、「読みが甘かった」と50代購入者悔やむ
・ファミレスの定番・ハンバーグを「絶対に注文しない」という人の言い分
・「やり口が酷い…」大食いマニアが撃沈したチャレンジメニューのカラクリ
・「こんなはずでは…」家庭用プリンター購入者が嘆く“想定外の落とし穴”
・残念すぎる刺盛りを食べて思い出した「コスパ悪すぎメニュー」の数々
・紙パック式に出戻りした人たちが感じた「サイクロン式掃除機」のデメリット
・テレビのレコーダー選びの失敗談「もっとちゃんと選べばよかった」