都心部への通勤・通学には覚悟が必要
東海道線や湘南新宿ライン、小田急線があるため、東京、渋谷、新宿といった都内の主要駅まで乗換なしで通える藤沢ですが、いざ通勤・通学するとなると、なかなか覚悟を必要とします。主要駅までの所要時間は、東京と渋谷がともに約45分で970円。新宿は、小田急に乗れば590円で行くことができますが、56分を要します。
東海道新幹線の駅まで遠いのもネックです。新幹線で西に向かう場合、一旦新横浜まで行く必要があり、新幹線に乗るまでに小一時間かかります。また、羽田空港までも1時間以上かかり、成田空港となれば、たどり着くまでがちょっとした旅行のようなものです。
道路状況にも注意が必要です。駅近辺には国道1号や国道467号が取っていますが、いずれも慢性的に混雑しており、線路を挟んだ北側と南側を行き来するのはなかなか面倒。江ノ島方面の渋滞はもはや言わずもがなでしょう。
こういった事情を総合すると、藤沢は、湘南が大好きで湘南以外にあまり出かける気がない人はもちろん、湘南に住めるのであれば多少の通勤・通学の苦労は厭わない人であれば、快適に暮らすことができるでしょう。実際、狭い範囲で買い物ができて、マリンスポーツも楽しめる場所というのはなかなかありません。
藤沢まで来れば、家賃もかなり下がり、「ワンルーム・1K・1DK」の値段は6.11万円、「2LDK・3K・3DK」でも11.83万円です(いずれもライフルホームズ調べ)。「海」という強烈なストロングポイントがありますので、それを軸に余暇を組み立てれば、素敵な生活を送れるのではないでしょうか。