講演やトークイベントなど、人前で喋る仕事をしたら相当なお金がもらえると思われるかもしれないが、「よっぽど名が通った人が登場するか、よっぽどバブリーな主催者ではない限り、そこまでで高くない」と語るのは、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。同氏がトークショーや講演、舞台のギャラについて解説する。
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かつて、橋下徹さんの講演料が200万円ということが話題になったりもしましたが、あれは例外です。まぁ、コンサルタントとか芸能人とかも50万円とか100万円を取ることはよくありますが、イベントに登場する複数のうちの一人だったり、そもそも名が知られていないとそんな金額は夢物語です。あと、バブル時代には私のような文筆業の人間が何やら「カルチャー」らしきものを語ると50万円もらえた、みたいな話もあったようですが、そんなことは今の時代はありません。
さて、まずは、「講演」についてです。金額については主催者の側が「こいつはこのぐらいの『格』だからまぁ、これでいいかな」という判断をし、それをぶつけてくるという形になります。色々な人に聞いたら「やっぱお前もそうだったか?」「えっ、お前も?」みたいな話になったのが以下の額です。「先生」的な人ではあるものの「重鎮」や「大御所」ではない方の場合とお考えください。( )の中は、オファーをする側が示す態度です。