オフィス系、物流系も現在のJリート相場の水準なら、割安で仕込めるタイミングといえる。住宅系も市況は悪くないものの、業績のよい銘柄はすでに値を上げているので、投資妙味はホテル系やオフィス系、物流系に軍配が上がる。
東証REIT指数が1650ポイントを割り込んでくる局面では、平均分配金利回りは4.5%程度となる。これはJリート全59銘柄の単純平均であり、言い換えれば、銘柄の半分以上が4.5%以上の利回りという状態だ。この先、海外要因などで1650ポイント割れの局面があれば、そのタイミングで積極的に買っていってもよいと考える。
ただし、妙に利回りが高すぎる銘柄は避けるようにしたほうが無難だ。物色の際の一つの目安として、「全銘柄の平均分配金利回り」+「1%以内」の利回り程度を狙えば、リスクをとりすぎることはある程度避けられるだろう。
【プロフィール】関大介(せき・だいすけ):アイビー総研代表。不動産会社財務部、シンクタンクなどを経て、2007年、不動産証券化コンサルティングと情報提供を行なうアイビー総研を設立、現在に至る。J-REITポータルサイト「JAPAN-REIT.com」(http://www.japan-reit.com/)の運営責任者も務める。