「新幹線の使用頻度が高いので、移動時間も仕事に充てており、ノートパソコンを使って仕事をしています。そんな時、黙って座席をマックスまで倒されると、倒した座席がノートパソコンの背中に当たって閉じられてしまい、画面が一瞬見えなくなるんです。アレはムッとします。試したことはありませんが、ロング缶などは倒れるんじゃないでしょうか」
ロング缶が倒れれば、大惨事は必至。こういったトラブルを避けるため、年に数十回、出張で新幹線に乗るという40代男性・Bさんは、帰りは必ず決まった席に座るという。
「私は、東京に帰る新幹線では、偶数号車の『1C』という座席に座るようにしています。1Cという座席は、進行方向の一番後ろの、3列シートの通路側の席です。まずこの席は後ろに人がいないので、椅子をどれだけ倒しても文句を言われません。また、私は車中でビールを飲むので、何度かトイレに行くことになるのですが、この席はトイレが近いうえ、通路側なら座席の出入りも気兼ねすることがありません。もっとも人の出入りによるドアの開け閉めは気になりますが……」
隣の人にも一言断る必要がある?
一方、同行者との関係性によっては、簡単に席を倒すことが許されないケースもあるという。都内の中小企業に勤める30代男性・Cさんが語る。
「上司と出張に出かけ、帰りの新幹線で隣に座ってビールを飲んだんです。すると、出張から帰ってしばらく経ってから、先輩に『○○さんがこないだの出張のことで、“お前が偉そうだった”って』と言われたんです。確かに新幹線で、上司はあまり座席を倒していなかったのですが、私はマックスまで座席を倒しており、ビールを飲んだ挙句、グーグー寝てしまったんです。確かに偉そうですよね…。もう10年近く前のことですが、その時のことはいまだに言われます」