「最初は『市販の歩数計を買うより安い』という理由で申し込んだんですが、始めてみると子供の方が熱心で、一緒に散歩に出る機会が増えました。公民館にある機械を使って歩数データを送信するのが、ゲーム感覚で楽しいみたい。『ママ、もっと歩こうよ』って促されます(笑い)」(40代主婦)
なかには“嬉しい誤算”を口にする人もいる。
「商品目当てにママ友と一緒に申し込んで、ファミレスじゃなくて、歩きながらおしゃべりするようにしたら、3か月で2kg体重が減った! 体調もいいし、お金も使わずにすむ。そのうえ、抽選で食べ物が当たれば、食費も浮いちゃう」(50代パート)
「健康マイレージ」を実施している自治体は300以上
埼玉県だけではない。ラジオ体操やストレッチ教室に参加するとポイントが貯まる秋田県能代市の『健康チャレンジポイント事業』をはじめ、福井県や京都府など全国各地でさまざまな形で実施されている。
例えば、茨城県結城市の「ゆうき健康マイレージ」では、人間ドックやがん検診、食育教室などに行くとポイントが貯まり、むくみ防止靴下や電動歯ブラシなど健康グッズと交換できる。