「お客さんに健康と美を提供するドラッグストアの原点に立ち戻るやり方で、医薬品の充実はもちろん、誰でも気軽に体調のことを相談できるような“かかりつけのドラッグストア”を目指します。
そこからさらに一歩進めて、血圧や骨粗鬆症の骨密度などを測定したり、栄養相談に乗る専門家を配置する道もある。病気になる前の予防医療にまで踏み込んで、地域の健康長寿に貢献。また法律的に難しい面はありますが、在宅看護のお宅に薬を配達できるようになるのが近未来のドラッグストア像です」(栗田さん)
これは決して夢物語でない。例えばスギ薬局では、愛知県豊明市の前後店で今年9月1日から24時間営業を始めた。同店には薬剤師が24時間常駐し、医薬品のカウンセリング販売や住人の病気予防のための健康相談を行うなど、「地域医療対応型のドラッグストア」を目指している。
健康のことなら何でも相談できて頼れるお店──ドラッグストアが病院の1つ手前の存在になる日はそう遠くないかもしれない。
※女性セブン2017年10月12日号