小売業が伸び悩むなか、ドラッグストアの勢いが止まらない。経産省によると、2016年のドラッグストアの商品販売額は前年比約7%増の5.7兆円だという。
最近のドラッグストアは商品が多様化して日用品はもちろん、弁当や総菜、青果など食料品が充実した“ハイブリッド”な店舗が増えた。医薬品から日用品、生鮮食品まで何でもあり、“スーパーやコンビニよりもドラッグストアの方が何でも揃う”という声を聞くことも増えた。
高齢化が進み健康寿命の関心が集まるが、ドラッグストアはこの先どう進化するのか。流通情報誌『激流』編集長の栗田晴彦さんは、ドラッグストアには2つの「未来予想図」があると指摘する。
「生鮮食品は廃棄が出るので取り扱いが難しいけど、集客力がアップするのは間違いない。肉や魚、野菜など生鮮食品の取り扱いを拡大し、日用品も含めて、“ハイブリッド化”をさらに推し進める方向です」(栗田さん)
もう1つは、「原点回帰」を進める方向だ。