相場を押し下げる可能性がある2つのネガティブ材料
下落を引き起こす要因としてまず1つ目に考えられるのは、やはり北朝鮮関連の「地政学的リスク」でしょう。相変わらず北朝鮮関連のニュースが連日報道されていますが、それが相場を引き下げる可能性も考えられます。
そして、2つ目に考えられることが「ビットコイン関連のリスク」です。場合によっては「ビットコイン・ショック」が起こる可能性も考えられます。
仮想通貨であるビットコインのレートは激しく動いており、トレードによって大きな利益を獲得されている方が続出しているようですが、その一方であまりにもビットコインに資金が流れすぎてしまい、仮想通貨に流れているお金がなんらかのキッカケで市場を脅かし、株や為替相場の下落を引き起こす可能性もあるのではないか、と懸念しています。
実際、すでにアメリカではビットコイン関連の問題が起こっています。「ビットコインで決済ができるはずのお店で決済ができない」といったケースが続出し、大量のクレームが寄せられているという話を聞きました。また、中国では当局の規制により9月30日に、大手仮想通貨取引所がビットコインなどの取引を停止しました。
そういった状況の中、主要各国の間では、中央銀行がビットコインを管理するようにすることはできないか、という議論も行われているようです。ビットコインに大量の資金が流れ銀行預金が激減している、という状況に歯止めをかけるための施策が話し合われているわけです。また、日本でもここ最近、ビットコインで得た利益に対してしっかりと課税しようとする動きも見られます。