日経平均株価も、米ドル円相場も10月第1週時点で高値圏での推移が続いているが、はたしてこの状況はいつまで続くのだろうか。カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、現状の売買比率をもとに今後の相場見通しについて解説する。
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くりっく株の日経225の価格は9月6日に1万9250円まで下落したものの、約1ヶ月後の10月3日の時点で2万664円まで上昇し、高値圏で推移しています。なぜこのように日経225の価格は高値圏で推移しているのでしょう?
1つ考えられる要因としては、やはり日銀のETF(上場投資信託)買い入れでしょう。今もまだ1日あたり700億円以上の資金を投入して断続的に買い入れが続けられているため、その影響はやはり大きいと言えます。
また、もう1つ考えられる要因として、7~8月頃に増えた売りポジションによる影響が考えられます。
今年の7月頃、日経225は概ね2万円台を推移しており、日経225を構成する個別銘柄も高値を付けていました。その状況下において「多くの個人トレーダーが、個別銘柄の買いポジションをいったん利益確定し、さらに新規で空売りのポジションを持ち始めた」というニュースが報道されていました。今までに無いほど、個人トレーダーが個別銘柄の空売りをしているということでした。