しかしここ最近、相場の上昇に伴い、その売りポジションの含み損が大きくなってしまったことから、買い戻し決済によるロスカットをしている個人トレーダーも多いようです。そしてその影響で相場が上昇していることも考えられます。
ちなみに個別銘柄で空売りをする場合は「信用取引」になりますので、保有期限が3ヶ月、6ヶ月というように定められています。そのため、保有期限が訪れて強制的に買い戻し決済され、それが相場の上昇につながるということも考えられます。
話をまとめると、ETFの買い入れや買い戻し決済によって、日経225の相場が上昇している、ということが考えられます。そしてETFの買い入れはまだ継続されますし、売りポジションも無くなっているわけではないので、私としては日経225の相場が下落しづらい状況はまだ続く可能性があると見ています。
米ドル円の売買比率に見る今後の見通し
米ドル円の相場も日経225と同様に、売買比率から見て下落しづらい状況にある、と私は考えています。
米ドル円の相場においても、10月第1週の時点で、ドルの買いポジションに対して売りポジションが9万枚以上も多い状態にありました。北朝鮮に関する地政学的リスクなどを考慮して「円高になる」と予想し、売りポジションを持ったトレーダーの方が数多くいたようです。