2015年に爆騰期待の日本株はどこにあるのか。カブ知恵代表・藤井英敏氏が、時価総額が小さく軽い値動きが期待できる小型株のなかで、成長性があるものやテーマ性を帯びた銘柄を中心に、リスクとリターンを勘案しながら爆騰期待の高い銘柄15をランキングした。以下、藤井氏がその中から、ベスト5を紹介する。
* * *
まず1位に選んだのが、FFRI(東証マザーズ・3692)である。コンピュータをウイルス感染から防ぐサイバーセキュリティソフトを基礎研究から製品化まで一貫して手がけるのが強みで、官公庁や電力会社など取引先も幅広い。ネット社会においてサイバー攻撃に対する社会的ニーズは、増加することはあっても減少することはまずないだろう。
2014年9月に新規上場し、期待の高さから株価は一時初値4010円の3倍超まで急騰。PER(株価収益率)を見ると一見高く映るが、これも期待値の高さといえる。株価水準から見ても、今後株式分割が実施される公算が高く、調整局面で拾えれば、今後1~2年で株価10倍になってもおかしくない成長性とテーマ性を秘めている。
2位のトレックス・セミコンダクター(ジャスダック・6616)は、ノーベル物理学賞受賞効果が期待されるLED照明用ICのほか、注目が高まるウェアラブル端末向けの新製品を開発。業績も右肩上がりで、2015年3月期は2ケタの増収増益を見込む。時価総額1000億円は優に目指せる成長性が見込めるため、株価は1年で4倍以上を目指せるかもしれない。
3位のオプティム(東証マザーズ・3694)は、2014年10月22日に上場したばかりの新星だ。スマートフォン向けのデータを管理する「モバイル・デバイス・マネジメント」に強みがあり、特許資産規模ランキングでは並みいる大手に交じって堂々の国内9位。PERを見ると過熱気味だが、株価水準の高さから分割は必至であり、1年で株価5倍も狙える。
4位の不二サッシ(東証2部・5940)は、子会社の不二ライトメタルの成長性に注目。同社が熊本大学と共同開発した「KUMADAI 耐熱マグネシウム合金」が米ボーイング社の次世代機向けの素材として注目されており、これが実現すれば業績拡大期待に伴って株価5倍になってもおかしくない。
5位は、バイオ関連のアイロムホールディングス(東証1部・2372)。子会社のディナペックが大日本住友製薬にiPS細胞(人工多能性幹細胞)に関する特許技術を提供する契約を締結したのが好材料だ。2015年3月期は黒字転換予想で、iPS細胞の発展に伴ってさらなる大化けも期待できる。
※マネーポスト2015年新春号