今年は記録的な長雨・日照不足で8月頃から野菜が急騰し、秋の味覚さんまも歴史的不漁と、身近な食材高騰が家計を直撃している。水産物では、サンマ、スルメイカ、カツオの不漁が続く一方、今年はイワシが豊漁だ。
「スルメイカは近年漁獲量が減っており、去年の水揚げ量がピーク時の3分の1だとしたら、今年はやや戻って2分の1程度に。サンマは漁獲が少ない上、小ぶりな傾向です。
それに対し、今年のイワシは豊漁で、脂ものっていて、煮てよし、焼いてよし。この機会にイワシ料理を存分に楽しんでほしいですね」(築地市場の水産卸売会社・東都水産)
一方、加工品も不作・不漁を受け、価格が変動している。例えば、昨年のジャガイモ不足の影響が今年になって表れ、片栗粉が高騰。また、カツオ不漁でツナ缶、かつお節が値上がりする。
「ただし、ツナ缶の値上げ対象は、はごろもフーズの『シーチキンマイルド』のみ。代わりに100g50円前後の鶏胸肉で代用すれば、1缶70g約150円のツナ缶よりも安上がりになりますよ」(節約アドバイザー・丸山晴美さん)
食材の一部が高騰しても、必ず値下がりするものもある。うまく使い分ければいいのだ。