それでは、実際のトレーダーはどれぐらいのレバレッジをかけてトレードしているのだろうか。外為どっとコム総研が発行する『外為白書2016-17』の「FX投資家アンケートによる実態調査」(有効回答者数延べ9869人)における、「現在の実効レバレッジで最も近いものを選択してください(ひとつだけ)」という問いに対する回答を見てみよう。
もっとも多かったのは10倍(23.0%)で、次いで5倍(19.6%)、2倍(15.1%)。現行のレバレッジ上限である25倍という回答は11.9%だった。回答者の平均レバレッジは年々低下傾向にあり、2009年の調査開始以来初めて10倍を割り込み9.6倍となっている。
一方、10倍から25倍までの回答を合算すると、全体の46.2%。このデータから、今後レバレッジ上限が10倍に規制された場合、約半数のトレーダーに影響が出ることが予想される。10倍以上のレバレッジでトレードしてきた人にとっては、トレードスタイルの大きな見直しを迫られることになるだろう。