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イギリス旅行に潜む罠 まさかのムダ遣いを強いられる理由

 Kさんが混乱したのも無理はない。整理すると、以下の通りだ。

・1ポンド硬貨──旧硬貨は円形。2017年3月に12角形の新硬貨がお目見えし、旧硬貨は10月に店頭で使用不可に。イギリスの王立造幣局によると、旧硬貨は偽造されたものが大量に出回っており、市場にある3%程度が偽造だったため、偽造対策として切り替えられた。

・5ポンド紙幣──2016年9月に新紙幣が登場。2017年5月に旧紙幣は使えなくなった。新紙幣はポリマー素材でできたツルツルのもので、洗濯しても破れないという。

・10ポンド紙幣──2017年9月に新紙幣が流通し始めた。旧紙幣は2018年前半に使えなくなる(具体的な日付は3か月ほど前に発表される)。新5ポンド紙幣と同様、新紙幣はポリマー素材。

・20ポンド紙幣──2020年に新紙幣が流通予定。

 イギリスはこのほかにも1ペニー硬貨(1ポンドの100分の1の価値)、2ペンス硬貨(ペンスはペニーの複数形)、5ペンス硬貨、10ペンス硬貨、20ペンス硬貨、50ペンス硬貨、2ポンド硬貨、50ポンド紙幣など多種多様な貨幣があり、“旅行者を混乱させる通貨”として知られている。

 ポイントは、新しいお札や硬貨が発行されてから、1年も経たないうちに使えなくなるということだ。

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