庶民的な中華料理チェーンとして全国的な人気を獲得している『餃子の王将』。夕食がてらにビールを1杯飲む会社帰りのサラリーマンがいたり、餃子ディナーを楽しむ家族がいたりと、老若男女問わず人気となっているが、その魅力はどんなところにあるのだろうか。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生さんはこう話す。
「安くてボリューム感があるという点は、大きな特徴だといえます。また、中華料理といっても、日本の家庭料理に近いメニューが多いので、性別や年齢問わず愛されやすいということもあると思います」
そんな餃子の王将だが、店舗ごとで微妙にメニューが異なっている。
「ベースとなるメニューは同じですが、地域ごとに味付けや価格が異なるほか、各店舗が独自のセットメニューを出すケースもあります。定食メニューが充実している店舗もあれば、飲み放題メニューを推している店舗もある。立地によって店舗の客層が大きく異なるため、メニューもそれに応じて変わってくるということです。通常の外食チェーンであれば、まずメニューによって客層がある程度しぼられるため、メニューが大きく変わることはないのですが、最初から客層が広い王将だからこその現象だといえるでしょう」(同前)