日経平均が16連騰するなど株価上昇局面の恩恵に浴したいのは当然だが、リスク投資にはそう簡単に手を出せないもの。だからこそ、緩やかに、しかし着実に上がっていく今の株高を生かして、大きく儲けることを目指さずに低リスクの投資をして安定したリターンを得る――そんな「マイルド投資術」という考えが求められてくる。
具体的には、年利3~5%といった運用実績を毎年続ける金融商品への投資だ。
この数字を低いと感じる人もいるだろう。しかし、たとえば高齢者が老後資金の中から500万円を投資して年3~5%の利回りで運用できたら、年間15万~25万円が加わることになる。投資額が1000万円なら、年間30万~50万円だ。
それぞれの元手によって考え方は違ってくるが、それでも定期預金金利が実質0%の現状においては魅力的な利回りであり、年金との「老後収入二本柱」を構築できる。
また、政府と日銀がデフレ脱却を目指して掲げる年2%の物価上昇が現実となっても、それを上回る利回りを実現できればインフレから家計を守ることができる。では、リスクを極力抑えて、年利3~5%で運用できる商品にはどのようなものがあるのか。