人生で“もっとも高い買い物”である住宅の購入では絶対に失敗したくないもの。特にファミリー層にとっては、ほとんどの人が治安がよくないエリアは避けたいと考えるだろう。では、それ以外に注意すべき点はどんなものがあるのか。不動産ビッグデータを駆使した調査・コンサルティングを行うスタイルアクト株式会社代表取締役の沖有人氏は、「地盤が悪いところも避けたほうがよいでしょう」という。
「東日本大震災でわかったように、あれだけ離れた場所で起きた地震にもかかわらず、浦安エリア(千葉県)は液状化した。首都直下型地震が起きたら、湾岸エリアの液状化は必至でしょう。持ち家は、地盤がしっかりしているところで購入するのが基本的な考え方と言えます」(沖氏)
東京都は東京都土木技術支援・人材育成センターが中心となって、「東京の液状化予測図」なども公表している(別掲)。また、独自の「地震に関する地域危険度測定調査」を公表しており、建物倒壊危険度、火災危険度(火災の発生による延焼の危険性)、総合危険度をまとめた地図なども公表している。