同社の業績も右肩上がりとなっており、今期(2018年3月期)も2ケタ増益が見込まれている。株価も10月末に年初来高値を更新するなど好調な推移を見せている。
同じく「きれいなオジサン銘柄」といえるのが、東京センチュリー(8439)。みずほフィナンシャルグループ系のリース会社で伊藤忠商事などが母体だが、昨年、社名からリースを外し、文字通りリースにこだわらず新たな金融関連業務を拡大している。たとえば競合他社の参入が難しいとされる航空機、環境エネルギーのほか、不動産事業にも積極的に取り組むことで新たな成長を志向。業績も増収増益が続いている。
そのような変革を遂げるオールドエコノミー企業は、まず何が自分たちの強みかを考え、不要な事業は減らし、儲かっている事業に資源を集中することを日々実践している。それができるのも経営者の判断にほかならない。大きな伸びは期待できないと思われているような業態の会社でも経営陣の判断ひとつで大きく生まれ変わることは十分可能なのだ。
日本企業はまだまだ「底力」を秘めているといえるだろう。