クリスマスだけでなく、親戚が集まる機会があると必ずKFCを食べるというのは、沖縄県出身の40代女性Oさんだ。
「私が子供のころから、何かお祝い事がある時、来客がある時には必ずケンタッキーを食べていました。叔父や叔母の家に遊びに行くときも、両親がケンタッキーを買っておみやげとして持っていくことも多かったです。お正月や夏休みもケンタッキー。とにかく、何か特別な時はいつもケンタッキー。現在は東京に住んでいますが、その習慣は変わっていません」
ライバル店がないことも人気の理由?
特別な時に日本の食卓を彩る存在として定着しているKFC。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生さんはこう話す。
「最大の魅力はやはり、秘伝のハーブとスパイスによるオリジナルチキンの変わらぬ味でしょう。フライドチキンと呼ばれるものは数多くありますが、KFCは唯一無二の味だといえます。だからこそ、“ケンタッキーフライドチキンじゃないとダメ”というファンも多いのだと思います。
さらに、ハンバーガーや牛丼となると、複数のチェーン店がしのぎを削っていますが、フラドチキンの全国チェーン店ではKFCの一人勝ち状態。周囲にライバル=敵がいない“無敵状態”であるがゆえに、より広くその魅力を拡散できるという側面もあるのではないでしょうか。もちろん、多くの人々に愛される味を実現しているということが大前提ではありますが」
KFCの基本メニューはやはりオリジナルチキンだが、『サンド』のファンも少なくないようだ。30代の男性Aさんはいう。
「昼食にケンタッキーを利用することが多いのですが、チキンを頼むことはほとんどありません。ランチメニューのサンドセット(590円、一部店舗限定、平日10時から14時まで)を食べることが多いです。サンドは『チキンフィレサンド』と『和風チキンカツサンド』が選べて、個人的なお気に入りは『和風チキンカツサンド』。甘いタレとマヨネーズソースのマッチングが最高です。セットについてくる『カーネリングポテト』もおいしい。くねくねしたカッティングで、カリカリした部分とホクホクした部分を同時に楽しめる食感も素晴らしいです」