ビットコインが誕生した当初は、マイナーへの1回のマイニング報酬は50BTC(ビットコインの通貨単位)だった。だが、現在は12.5BTCと4分の1になっている。ブロックチェーンのブロックが21万ブロック増えるごとに、マイニング報酬は半減する決まりとなっている。このマイニング報酬が半減するタイミングを「半減期」というが、すでに現在までに2012年11月と2016年7月の2度、半減期を迎えており、今後も約4年ごとに半減期が訪れる予定だ。
そして、最終的に2140年頃に692万9999番目のブロックが作られると、ビットコインは発行上限である2100万BTCに達し、それ以上マイニングできないと決められている。
このように、ビットコインは発行上限が決められている“限りある資源”であることがわかるだろう。それに加えて、買い物ができる点で、金より便利な価値保存の手段として注目されているのである。
実際、2016年の日本国内の仮想通貨取引所におけるビットコインの取引高は約2兆800億円だったが、2017年には8兆2600億円に達すると予測されている。2014年の取引高は79億円だったから、3年間でマーケットの規模は何と約1000倍に達する勢いなのだ。