「時間がなかったので、とりあえず初乗り切符を買った」「急な予定変更で、行き先が変わった」──想定外の“乗り越し”だが、目的地までの切符がないのは落ち着かないもの。乗り越しのルールを学んでおこう。
JRの場合、乗り越しの精算方法には2つのルールが存在する。まず、片道の営業キロが100キロ以内か、「大都市近郊区間内」のみを利用した場合、切符の料金と、実際に乗った区間の料金の差額を払うことになる。例えば、渋谷から新宿までの切符(160円)を買ったが、その先の池袋まで行った場合、渋谷→池袋(170円)との差額の10円を払えば良い。
それ以外の場合は、切符の目的地で一旦料金が打ち切られ、切符の目的地だった駅からから実際に乗った駅までの運賃が請求される。例えば、東京から京都までの切符(8210円)を買っていたものの、実際には大阪まで乗った場合、料金の計算は京都で一旦打ち切られ、精算で京都→大阪の料金560円を払うことになる。
ICカードの定期券を使っている人は、乗り越しができるのかどうかで悩んだ人もいるだろう。結論から言えば乗り越しは可能だ。例えば、AからBまでの定期があるものの、その先のCまで乗り越した場合、B→Cの料金がICカードから引かれる。逆の方法も可能で、帰りにCからAまで乗った場合も、C→Bの料金がICカードから引かれる。