ミュージシャンや劇団員、お笑い芸人など、売れっ子になるまではアルバイトと両立しなければ生活ができない夢追い人。週5でアルバイトができるのならば、生活苦に陥ることはなさそうだが、二足のわらじを履く生活は、なかなか厳しい。
そこで、お笑い芸人として5年間活動し、その間ファストフード、ファミリーレストラン、コンビニ、居酒屋、警備員、カラオケボックス、パチンコ屋の店員、工場でのお菓子の包装、ホステス、お見合いパーティーのMC、深夜の駅の天井の掃除、書店営業、工場での流れ作業の一員……等々、30以上のアルバイト経験を持つ女性Aさんに、もっとも生活が安定したアルバイトは何だったかを聞いてみた。
「ずばり、ホールを一人で回せるくらいの個人経営の飲食店です」とAさん。なんとも意外な回答のような気がするが、Aさん曰く、「ただ稼ぐことが目的なら、当然時給が高いアルバイトのほうが良いのですが、給料が高い仕事は、休んだときのペナルティも大きい。若手芸人にとっては突然、オーディションが入ってアルバイトを休むのはもう“あるある”のレベルです。個人経営の飲食店の場合は、きちんと最初に話をしておけば融通を利かせてくれ、怒られることもありません」(Aさん以下「」同)
ちなみにホステスの場合、時給も高いが、当日欠勤の際の罰金は5000円~というところが多く、Aさんの知り合いで月の給料がマイナス(!)になってしまったという人もいたそうだ。そのほか、チェーン系のファミレスやファストフード、コンビニなどは、休みが続くと、ほかのバイト仲間からの目が確実に厳しくなり、続けにくくなるという。