また人によっては、上昇局面で売りポジションをロスカットし、新たに買いポジションを保有したら株価が下落してしまって買いポジションもロスカットする羽目になり、二重で損失を被ってしまう、という最悪の状態を経験された方もいるようです。
ただ、きちんと相場の法則を学んでいれば、9日の動きは概ね想定できていたはずです。実際に、私は10月下旬の時点で、2万2750円と2万2975円、2つの日経平均株価の目標価格(*)を「フィボナッチ・リトレースメント」などのテクニカルツールの法則に従い、導き出していました。そして「これらの価格水準に達したら、いったん1000~1500円程度の調整安が入る可能性も考えられる」ということを想定していました。
【*2万2750円は、史上最高値である3万8957円から、1995年に1万4295円まで下落した後、1996年に戻し目となった価格。2万2975円は、史上最高値である3万8957円から、2008年の最安値である6994円まで下落した値幅3万1963円に対する50%戻しの価格】
実際の株価は2万3466円まで上昇したので目標価格の2万2975円と比べると約400円の誤差はありましたが、概ねお伝えしている通りに相場は動いたわけです。
「きちんと相場の法則を学んでいれば。相場がどのように動くのかということを概ね予測し、その予測に従い安全にトレードすることは可能である」と私は考えています。