株やFX(外国為替証拠金取引)などで資産1億円以上稼いだ人を投資の世界では、「億り人」と呼ぶ。彼らはこの株高で一足先に利益を確定させていた。
異色の億り人である久保優太氏は、9月18日に開催された「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN」で、初代ウェルター級王座に輝いた格闘家兼投資家だ。年初に3000万円だった運用額は現在8倍以上になっているという。
9月はK-1の試合があったこともあり、ほとんどこの上昇相場への参戦は叶わず、本格復帰は10月上旬頃となった。それでも、この1か月ほどで約2000万円も稼いだという。
「日経平均が16連騰を記録しようとしている最中での相場復帰で、ギリギリ間に合いました。ところが、日経平均は上がっているのに、自分が持っているのは中長期目線の新興銘柄ばかりで、すぐに恩恵は受けられませんでした。ここで焦って、大型株に手を出すことはしなかった。むしろ、決算期に向けて好業績が予想される新興市場のゲーム株を仕込んだのです」
その読みはズバリ当たった。
「『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』など人気スマホゲームを持つアカツキ(東1・3932)は業績がよく、将来性も期待できる。好決算が出ると信じて、今年10月、株価8000円台から1万株ほど買っていました。11月13日に好決算を発表したので9000円くらいで利益確定。500万円くらい儲けることができました」