ただし最近は、警察官を装って騙されたフリ作戦を逆利用しようとする犯人もおり、注意喚起を促している。
2013年に騙されたフリを実践した東京都千代田区のたばこ店経営者・矢口きよ子さん(80)は、約10人の警察官が現場付近の道路を完全封鎖するという本格的な作戦に参加した。
「犯人が最初に電話してきて『1000万円が必要』だと言われて、冗談じゃないよ、そんな額、私たち高齢者の『老後のお金』以上だよと思って捕まえようと決意しました。毎日このお店の前を通る近所の友人たちにも安全に暮らしてほしいしね」
高齢者を食い物にする輩を逆にとっちめるシニアたち、何とも元気で、何とも痛快だ。
※週刊ポスト2017年12月1日号