日本はマクロでみれば、スマホ、パソコン、電子機器製品の部品を売って、完成品を買っていることになるが、全体のバランスからすれば、赤字である。今後電子部品が中国に売れなくなった場合、対中貿易赤字は更に拡大する。中国への投資(金融投資を含む)で儲けることができればよいのだが、そこも現状では欧米ほどにはうまく行っていない。10月は、日本から中国への輸出は伸びているが、さらにもっと伸ばす努力が必要だろう。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサル ティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」、メルマガ「週刊中国株投資戦略レポート」も展開中。